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ピルを使う時の方法と効果

薬を飲んでいる女性

ピルというと、ホルモンを調整する避妊薬として、女性なら誰しもが知っている薬といえるでしょう。
ピルには、避妊と避妊以外の効果である副効用の2つの目的があり、全世界で1億人以上の女性が服用している薬です。
特に若い女性では、旅行などのスケジュールに生理期間が合わないように調整するために使用する方もいます。

現在日本では12種類ほどのピルがあり、エストロゲンとプロゲステノーゲンというホルモンが入っています。
この2つのホルモンは、妊娠した時に分泌されるもので、妊娠時の約1/20の以下程度の量が含まれていて、服用することによって妊娠した状態に近くなり、排卵が行なわれなくなることで避妊効果が得られるというわけです。
それに加え、着床の抑制や子宮内に流入する精子を防いだりという働きがあるので、それによっても避妊効果があるとされています。

ピルを手に入れるには、産婦人科や婦人科を受診し、医師による処方箋が必要となります。
ほとんどの病院では、処方を行なっていますが、まれに取扱っていない病院もあるので、あらかじめ確認しておくのが良いでしょう。
病院によっては、受診の際に子宮の状態を超音波でチェックする内診や子宮がんの検査を行なうところも存在しています。
内診や検査に問題がなければ処方箋が貰え、入手することが可能です。

ピルの服用は、毎日同じ時間に21日間1錠ずつ飲み、21日間飲み終えたら7日間飲まないことが基本ですが、続けて飲む場合に飲み忘れを防ぐためにプラゼボという成分の入ってない偽薬を飲むこともあります。
万が一、飲み忘れた場合には24時間以内であれば、気づいた時に1錠飲み、その後は通常通り服用を続け、24時間以上経過してしまった場合には、一度服用をやめ生理が来るのを待ち、生理が来たら新しいシートを飲み始めなくてはなりません。

ピルのシートには、21錠と28錠と錠数の異なる2つのタイプがあり、21錠タイプは前述の通り全部飲んだら7日間休んで、8日目に次のシートとなります。
28錠タイプの場合には、28日間続けて飲み終えたら、29日目に新しいシートを飲み始めるので、薬や休む日がないため、飲み忘れがなく習慣化できることがメリットです。

避妊以外の目的でピルを使う場合

ピルには、避妊のほかにも副効用を目的として服用することもできます。
月経に伴うトラブルの改善にも効果的で、生理不順や月経困難症の治療のほか、月経周期などのコントロールにも用いられているのも特徴です。

月経は、きちんと毎月排卵されている場合には、卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロンの2つの女性ホルモンが卵巣から分泌されます。
エストロゲンによって排卵し、妊娠しなければプロゲステロンが減って、内膜が剥がれ落ちて、月経が起こるという仕組みです。
これらのホルモンに何らかの原因によってさまざまなトラブルが発生してしまいます。

ピルには、この2つの女性ホルモンが含まれていることから、ホルモンを調整する作用があります。
強い生理痛の場合には、ピルを服用することで妊娠した時と近い状態となり排卵を抑制するので、この痛みが緩和でき、さらに月経量の減少や内膜症の進行を抑えられるという作用も嬉しいポイントです。
月経困難症の治療では、低用量ピルや超低用量ピルを用いており、避妊が目的の場合には自費診療となりますが、この治療の場合には保険が適用されます。

低用量ピルを服用することによって、月経周期の調整ができるため、生理不順で悩んでいる場合には、規則正しい月経周期になるという効果もあります。
そのため、旅行などのスケジュールも立てやすいというメリットもあるのも特徴のひとつです。

そのほかにも、ホルモンバランスに関わって生じるにきびや多毛症の改善、排卵を抑制することで卵巣のう腫や子宮外妊娠の減少が期待でき、長期的な服用によって婦人科系疾患である子宮体がんのリスク低下などにも効果が期待できます。
これらの効果は、当然のことながら個人差があるため、服用していても改善が見られない場合には、医師に相談することが大切です。

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